人工心肺の原型の開発には、大西洋無着陸飛行を初めて成功させたあのリンドバーグが参加していた
2010/10/08(金)
1927年Spirit of St.Louis号でニューヨーク・パリ間の大西洋無着陸飛行を初めて成功させたチャールズA.リンドバーグは心弁膜障害を持つ姉エリザベスのために、賞金25,000ドルを抱えてアレクシス・カレル博士の研究室に参加した。カレル博士は血管縫合および臓器の移植に関する研究で1912年にノーベル生理学・医学賞を受賞していた。
切り出した臓器を体外で生き続けさせるための生理学的条件についてはカレル博士のアイディアが生かされ、血液を連続的に臓器に還流させるポンプ装置の発明にはリンドバーグの知識が生かされた結果、1935年に人工心肺の試作に世界で初めて成功した。
カーディガンはクリミア戦争のころ傷病兵のための着衣として普及した
2010/10/08(金)
カーディガン・セーターは、もともとはカーディガン伯爵が着脱しやすく温度差に微妙に対応できる衣服として自身が考案して着用していた。 このセーターが前あきで、処置などが受けやすいなどの理由で、クリミア戦争に参加した傷病兵の間で多くの支持を集め、カーディガンの名が今も受け継がれている。耳垢のドライ・ウェットを決定する遺伝子が第16染色体短腕に存在することがわかったのは21世紀になってからである
2010/10/08(金)
耳垢のドライ/ウェットは、メンデル遺伝するヒトの形質としてはもっとも古くから知られていたものの一つであるが、その形質を決定する遺伝子が第16染色体短腕に存在する事が判ったのは21世紀になってからである。遺伝子マッピングは1980年代から盛んになり、比較的同定の容易なメンデル遺伝する疾患の遺伝子座は軒並み20世紀に同定されてきた。それにも関わらず、耳垢遺伝子が同定されたのがヒトゲノム計画も終わった2002年である。その結果は「Lancet」に掲載されている
バレンタインデーのもととなった聖バレンタインは「てんかん」の守護聖人
2010/10/08(金)
中世のヨーロッパでは聖バレンタインがてんかん患者の守護聖人とされた。このため、聖バレンタインが司教を務め、処刑されたローマ(イタリア)や後にてんかんの専門病院が建てられたルファッシュ(フランス、アルザス)など、聖バレンタインにちなむ聖地はてんかん患者の治癒を祈る巡礼の目的地となった。現在、聖アントン協会(スペイン、マドリード)には聖バレンタインの遺骨があり、毎年2月14日に公開されている。
ブラック・ジャックの治療費最高額は150億円である
2010/10/08(金)
手塚治虫による「ブラック・ジャック」の主人公、ブラック・ジャックは天才外科医ではあるが、無免許である。そのため、莫大な報酬を請求することでも有名である。作品で語られる治療費で最大のものは150億円。反対に無料や、30円という場合もある。150億円が要求されたのは第73話の「こっぱみじん」(1975年5月19日)で、ブラック・ジャックが戦争状態の国の大統領の専属医となったときである。
ネコにアワビを与えると耳が腐って落ちる
2010/10/08(金)
「ネコにアワビを与えると耳が腐って落ちる」は東北地方の言い伝えである。実際に、アワビの内臓を食べるとネコに限らず、光過敏症にかかる可能性がある。この食中毒を引き起こす原因、pyropheophorbide αはアワビやトコブシ、サザエなどの中腸腺に局在する。特に産卵期にあたる2-5月の中腸腺の色は濃緑黒色を呈する。
ネコの場合、耳の部分が毛が薄いために光を浴びやすく、そのうえ突出しているので、炎症を起こすと壊疽を起こしやすくなる。ヒトの場合もこの物質を摂取した後で光に当たると同様の症状がみられ、顔面や四肢に火傷のような浮腫ができ、治癒に約1ヶ月かかる。