乳がんQ&A・院長コラム

血液型のO型は、本当に0(ゼロ)型だった。

2010/10/08(金)

A抗原もB抗原もないということで0(ゼロ)型と名付けたのが、自然と読み方がアルファベットに統一され、O(オー)型と呼ばれるようになったそうです。

※ちなみに、血液型で性格分析するのは日本が中心となっているそうです。


ジェンナーは初めに自分の子供に種痘の実験をしていない。

2010/10/08(金)

よく新しい方法を試す時に自分の身内から行うということでジェンナーが引き合いに出されるが、実際には、自分の子供の種痘の実験を行ったのではなく、ジェンナー家で働いていた父親のいない8歳のジェームズ・フィップスに実験を行った。日本では、美談にするために、いつの間にか、まず自分の息子に行ったということが広がってしまった。

※美談が作られてしまうこともあるんですね…。


アスピリンを水・コーラ・ビールで飲み比べると水が一番早く吸収される。

2010/10/08(金)


コップ1杯の水・コーラ250ml・コップ2杯のビールでの実験で、水は3時間後に効果のピークに達するのに対し、コーラやビールは5時間後にピークに達する。

※ビールが早いかも、と思っていたので、ちょっと意外でした。その他にも色々な食べ物と薬の「食べ合わせ」があるようですね。


闘う洋裁ママさん物語(最終版)

2010/10/08(金)

恥ずかしいくらいに久しぶりのアップリケさんです。なんと約2年近く、近況報告をサボってしまいました。多くの方々からアップリケさんのその後は?って聞かれて、そのたびに「最近忙しくてなかなか執筆活動ができなくて…ふにゃふにゃ…」とゴマカシテ、やり過ごして来ました。なかには‘ひょっとして?’‘まさか?アップリケさんは…’と怖いことを口にされる方もありました。これは一大事と、この度やっと重い腰?重い筆を持ち上げて報告いたします。
みなさんご安心を!みごとにアップリケさんはお元気そのものですよ。次から次に舞い込む洋裁の注文にも今日も笑顔を絶やさずにせっせと仕上げて行きます。彼女がむらたクリニック来院されると受付から離れた診察室にいても明るい雰囲気が伝わってくるくらいです。術後の過酷な化学療法で‘一休さん’なみになられていたスキンヘッドも今はみごとに天然パーマ・ふさふさヘアー(自称、豪毛)に復活されています。今も平成16年の9月末から開始した内分泌療法をまじめ〜に!服用されています。再発予防の最強戦士アロマターゼ阻害薬を一粒、朝食後にぽ〜んとおちょぼ口の中に放り込まれます。そして伝家の宝刀・還元水をたっぷりお飲みになられます、約4リッタ〜スゴッ!もちのろんっ!で術後約3年、再発の兆候すらありません。はたして最強なのはアロマターゼ阻害薬?還元水? はたまた西洋医学?民間療法?主治医も「わっかりっませ〜ん???」。
アップリケさんが来院されていたある月末の診察室での会話をご紹介します。
院長診察室にて
顧問税理士「送金書類に28万円の経費参入使途不明金がありますが何を購入されましたか?」
院長「はっ〜?ビックリ・ワン・コーポレーション?何かな〜???まさか振り込め詐欺か!って言ったってわしが送金したんだな〜。えらいこっちゃ!」
あーだ、こーだと二人が首を傾げながら噛み合わないやり取りが続いています。
隣の副院長診察室までしっかりと聞こえていました。
  副院長(主治医)「ビックリなんとか〜?大丈夫かいな。28万も分からないお金が発生したなんて(怒)しっかりしてもらわんとこまるなっ!」
  アップリケさん「ブッ!先生(小声で)わたし知ってるわ。あれよ、あ〜れ。」
  副院長「なぜ、あなたがむらたクリニックの税務内容を知ってるぅ…あっ!まさか〜あっ、あれかー!ヤバッ」
もう皆さんお分かりでしょう。

今日も笑顔のアップリケさん。まだまだ、あと2年は朝一粒のお薬を飲み続けます。最新のデータではさらに長期におよぶ内分泌治療が再発率をさらに下げるとの報告もちらほら。乳癌の臨床の場には刻々と様々なエビデンス(科学的根拠に基づく知見)が提供されます。記憶力もほにゃららも半分以下に減退した主治医、悪戦苦闘の日々です。そんな毎日においてアップリケさんから自然な温かいパワーを得て、さらには還元水を飲み続けて戦い続ける主治医〜あっ!バレマシタ。そうなんです、主治医が還元水製造ビックリ・マシーンを28万円でビックリ…から密かに購入していたのです。アップリケさん連載の休止中に彼女の還元水道場にこっそり入門していて院外では立場が逆転しているのです。


副院長(弟子)「師匠、どんなに頑張っても2.5リッターがやっとです。ゲップッ…」
師匠(アップリケさん)「情けない!それでも男かいなぁ〜まだまだアマちゃんだわぁ、ビシッ(鞭の音)」


長〜い連載休止中に意外な変化を遂げたアップリケさん、というか主治医。これからは題目も“主治医&アップリケさん珍道中”にしょっかな。まっ、それはさておき、これからもむらたクリニック・スタッフ一同と共に皆様も見守ってあげてくださいね、エビデンスを軽く超越したアップリケさんを!


闘う洋裁ママさん物語(第4回)

2010/10/08(金)

ひっさしぶりのアップリケさん・近況報告です。厳しく、辛かった術後補助化学療法を無事に終えられて、昨年9月末から約5年間続く内分泌療法をまじめに!継続中です。この内服薬は主に全身の脂肪細胞に存在するアロマターゼという酵素の働きを邪魔する薬剤で、朝食後に一粒内服するだけです。腎臓の頭側に乗っかった副腎という種々のホルモンを分泌する臓器がありますが、この副腎から女性も男性ホルモンが作られて血液の中に出て来ます。この男性ホルモンを乳癌発生の原因物質であるエストロゲンという女性ホルモンに変化させるのがアロマターゼです。よって、このアロマターゼの働きを邪魔して乳癌の餌を絶つことで(戦国時代の兵糧攻め)、憎き!乳癌を死滅させ、再発や新しい乳癌の発生を抑制するのです。この補助内分泌療法は長期処方が可能ですので、人気者のアップリケさんがむらたクリニックへ登場?されるのは、寂しいことに一月に一回だけです。化学療法ですっかり抜け落ちた髪の毛も、今は以前に増してふさふさです。くせっ毛で跳ねるからって、ヘアピンで押さえつけておられます。本来、天然パーマらしく、
「パーマ代がかからなくて助かるわ〜」って(笑)。


このお薬を飲み続けると血液中の女性ホルモンが男性よりも少なくなります。で、心配されたアップリケさん、真顔で「男の人みたいに毛むくじゃらになったり、胸毛が生えたり、声が男っぽくなったりしたら大変」と。ご心配なさるのもごもっともですが、男性ホルモンを補うのではありませんから男性化することはありませ〜ん。

アップリケさんは彼女にとって元気の源である還元水を、今も毎日、4リッターぐらい飲まれているとのこと。現代医学は‘エビデンス’という臨床試験で確証された治療法しか許されないのですが、アップリケさんだけはアロマターゼ阻害剤が効いているのではなく、大量の還元水が乳癌を水攻め?にして溺死させているようです。先日の術後1年目の定期検査もまったく異常なしでしたし…。アップリケさんと接していると、医学博士である主治医も「エビデンスってなんだ〜???」って、疑問を感じずにはいられないのでした〜。ちなみに主治医もアップリケさんから還元水のお裾分けをいただいている事実が…。主治医は「これで男性乳癌にはかからないな〜」って、ほくそ笑んでます(エビデンスはありません!)。

毎日、朝一粒のお薬と大量の還元水を飲み続け、せっせと洋裁に精を出すアップリケさんは永遠です〜。むらたクリニック・スタッフ一同と共に皆様も見守ってあげてくださいね、エビデンスを超越したアップリケさんを!


闘う洋裁ママさん物語(第4回)

2010/10/08(金)

お久〜しぶり!の感を否めない、アップリケさんの登場です。文責を担っている副院長、昨年9月の開業当初は患者様もまばらでノ〜ンビリモードだったので、アップリケさんレポートもさらっと書けていたのですが、一年を過ぎるとさすがに!公私共に?御多忙となり、ついつい執筆活動が後回しになってしまい、3ヶ月ぶりの御報告となりました。〜切腹っ!〜(はい、パクリです)。


今日もたくさんの洋服に囲まれて、傍らに置いた還元水をどんどん口に運びながら(だから、おしっこもすごい!)、鼻歌まじりで洋裁に精を出しておられます。3週に1回の術後補助化学療法も笑顔を絶やすことなく、しっかりと終えられました。心配した吐き気もケン・チキ(ケンタ?)の食べ過ぎと還元水の飲み過ぎによる嘔吐のみでしたし、最も怖い骨髄抑制による発熱性好中球減少症が認められましたが翌日には解熱されましたし、ほぼ満点の経過でした。脱毛は見事に!襲ってきましたが、主治医を含め当院スタッフにも暗い表情一つ見せないどころか、そのおおらかさに我々の方が癒された感がありました。

『先生、髪の毛が抜けたから、お寺で木魚を叩くバイトをやらせてもらおうと頼んだけど、ダメッ!て断られました〜』とか、
『少しずつ生えてくる髪は、新しいから真っ黒になるかと思ったら元の白髪まじりでガッカリ〜』ですって。なんと邪気のない、自然なスタイル!

乳癌と闘う女性は、みなさん、いろんな意味でお強いし、たのもしいのですが、アップリケさんみたいな優しい力強さもあるのですね〜。主治医“医師になって二十年の間に多くの患者さんに接してきたけど、アップリケさんのようにナチュラルな女性に出会ったのは初めてだな〜”と、感心することしきり。


術後補助化学療法が無事に終了しましたが、これで終わりではありません。アップリケさんのように内分泌治療の適応がある方は、これから約5年間、内服薬を飲んでいただきます。アップリケさんの乳癌は女性ホルモンを“餌”にして大きくなるタイプであることが術後の検索で判明していますので、その餌を絶つことで、身体のどこかに転移して隠れているかもしれない、にっくき!乳癌を抹殺しようとするのです。さらには、新たな乳癌が発生することの予防にもなるのです。副作用は起こっても軽微なものですが、まだまだアップリケさんの闘いは続くのです〜ファイト−!