耳垢のドライ・ウェットを決定する遺伝子が第16染色体短腕に存在することがわかったのは21世紀になってからである
2010/10/08(金)
耳垢のドライ/ウェットは、メンデル遺伝するヒトの形質としてはもっとも古くから知られていたものの一つであるが、その形質を決定する遺伝子が第16染色体短腕に存在する事が判ったのは21世紀になってからである。遺伝子マッピングは1980年代から盛んになり、比較的同定の容易なメンデル遺伝する疾患の遺伝子座は軒並み20世紀に同定されてきた。それにも関わらず、耳垢遺伝子が同定されたのがヒトゲノム計画も終わった2002年である。その結果は「Lancet」に掲載されている
バレンタインデーのもととなった聖バレンタインは「てんかん」の守護聖人
2010/10/08(金)
中世のヨーロッパでは聖バレンタインがてんかん患者の守護聖人とされた。このため、聖バレンタインが司教を務め、処刑されたローマ(イタリア)や後にてんかんの専門病院が建てられたルファッシュ(フランス、アルザス)など、聖バレンタインにちなむ聖地はてんかん患者の治癒を祈る巡礼の目的地となった。現在、聖アントン協会(スペイン、マドリード)には聖バレンタインの遺骨があり、毎年2月14日に公開されている。
ブラック・ジャックの治療費最高額は150億円である
2010/10/08(金)
手塚治虫による「ブラック・ジャック」の主人公、ブラック・ジャックは天才外科医ではあるが、無免許である。そのため、莫大な報酬を請求することでも有名である。作品で語られる治療費で最大のものは150億円。反対に無料や、30円という場合もある。150億円が要求されたのは第73話の「こっぱみじん」(1975年5月19日)で、ブラック・ジャックが戦争状態の国の大統領の専属医となったときである。
ネコにアワビを与えると耳が腐って落ちる
2010/10/08(金)
「ネコにアワビを与えると耳が腐って落ちる」は東北地方の言い伝えである。実際に、アワビの内臓を食べるとネコに限らず、光過敏症にかかる可能性がある。この食中毒を引き起こす原因、pyropheophorbide αはアワビやトコブシ、サザエなどの中腸腺に局在する。特に産卵期にあたる2-5月の中腸腺の色は濃緑黒色を呈する。
ネコの場合、耳の部分が毛が薄いために光を浴びやすく、そのうえ突出しているので、炎症を起こすと壊疽を起こしやすくなる。ヒトの場合もこの物質を摂取した後で光に当たると同様の症状がみられ、顔面や四肢に火傷のような浮腫ができ、治癒に約1ヶ月かかる。
ビートルズはCTスキャンの生みの親だった。
2010/10/08(金)
英国EMI社は小規模な電器会社だったが、そのレコード部門に所属するビートルズによって莫大な利益を得た。その一部を社会還元するために開発費を投じて生まれたのがCTスキャンである。1975年には日本最初のCTスキャンが東京女子医大に設置された。輸入は東芝が行い、当初はエミ(EMI)スキャンと呼ばれた。しかし、英国EMI社は販路と継続開発が軌道に乗らず、1979年にCTスキャンから撤退した。
その年の暮れ、CTスキャン発明者のSir Godfrey N.HounsfieldとDr.Allan M.Cormackはノーベル医学生理学賞を受賞している。