かつて、手術中におならが爆発した事故がある。
2010/10/08(金)
デンマークの病院で、1978年に手術中に患者の腸内にたまったガスに電気メスの熱で引火、爆発するという事故があった。この患者は結腸がメチャメチャになり、ただちに手当てが施されたが敗血症を併発して亡くなった。ちなみに日本でもこういう事故はかつてあったが、現在では充分対応できているためその心配はいらない。
※検査をしてみたところ、似たような事件がありました。同じデンマークの病院ですけど、背中のホクロを取る手術を受けていた男性患者が我慢できなかったため、ガスが電気メスで着火、これが消毒用アルコールに引火して火傷を負ったそうです。
また、実際に腸内のガスに引火した現場に遭遇した先生からお便りをいただきました。電気メスで大腸癌イレウスの患者さんの大腸を「切開したとたんに『ボン!!』っていう音」がしたそうです。この先生はガーゼを当て、生理食塩水をかけて消火したとか、どうか、お気をつけください!
血液型のRh(+)とRh(−)以外のものがある。
2010/10/08(金)
Rh 式の抗原形式には、C、c、D、E、eがあり、D抗原を持つものをRh(+)、持たないものをRh(-)としており、D以外の抗原はどちらにもある。しかし、C、c、D、E、eの全ての抗原性がない、いわゆるRh(null)という血液型が存在する。わが国にも数家系が報告されているだけの極めて珍しい血液型である。
※投稿してくださったN先生の息子さんが病棟実習中の大学病院で、入院してこられた患者さんがRh(null)と判明して、輸血が必要になったのですが、国内では調達できず、海外に応援を求めたということです。
皮膚にできた良性腫瘍と悪性腫瘍を、犬は鑑別できる。
2010/10/08(金)
英国人女性のホクロを飼い犬が気にして匂いをかぎ、噛み切ろうとさえした。この犬が他のホクロには見向きもしなかったため、女性は皮膚科に受診した。すると、問題のホクロは悪性黒色腫と診断されて直ちに治療された。これは『Lancet』1989年4月1日号に掲載された「Sniffer dog for the clinic?」で紹介されている。
この記事に触れたArmand Cognetta医師(米国、フロリダ州)は調教師と協力して警察犬ジョージを訓練したところ、ジョージは試験管に入った悪性黒色腫のサンプルをほぼ100%の確率で嗅ぎ当て、実際の患者でも同様に悪性黒色腫を鑑別している。
さらにケンブリッジ大学獣医学部では前立腺癌患者の尿を犬に嗅がせて鑑別させる研究を行っている。
Church J,Williams H.Another sniffer dog for the clinic?Lancet 2001;358:930.
※医療の周辺でも盲導犬、聴導犬、介助犬、災害救助犬…ちょっと思い浮かべるだけでも、さまざまな使役犬が活躍していますね。さらに癌まで見つけるとは、驚きです。
千床の巨大病院船を、米国海軍は2隻も保有している。
2010/10/08(金)
(実際にこの病院船に乗った経験のある方からの投稿です)
米海軍には病院船2隻があり、西海岸にMercy、東海岸にはComfortが配属されている。排水量69,360tの船体に一般病室、感染症用の病室などのほか、ICU80床、手術室12室を備え、一般検査、X線、CTも搭載している。船体はタンカーを改造したもの。
※1,000ベッド、手術室12とはまさに海上の総合病院ですね。アメリカのスケールの大きさを感じます。興味があったので調べてみましたが、病院船はこの米国の2隻の他、ロシア4隻、中国2隻の計8隻あるそうです。日本の海上自衛隊では輸送艦おおすみがICU1室(1床)、一般病室2室(8床)、手術室 1室があり、人員輸送スペースを軽傷用病室として拡張することも可能みたいですが、専用の病院船はないようです。
血液型のO型は、本当に0(ゼロ)型だった。
2010/10/08(金)
A抗原もB抗原もないということで0(ゼロ)型と名付けたのが、自然と読み方がアルファベットに統一され、O(オー)型と呼ばれるようになったそうです。
※ちなみに、血液型で性格分析するのは日本が中心となっているそうです。